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買い物の新しい視点 ~あなたの価値観を可視化するツール

あなたは、買い物をする時、どのようにして商品を選んでいますか?
今の時代ネットを検索すれば、たくさんの商品が並んでいます。
たまたま検索のトップに上がったから?レビューがいいから?
それは、本当にあなたが欲しい商品でしょうか?
情報が溢れる今、無数の選択肢の中から本当に自分が欲しい商品を選ぶのは難しい時代に突入していると言えます。
あなたが本当に欲しい商品は何なのか?
それを教えてくれるツールがあれば、心が満足する買い物ができるのではないでしょうか?
本研究室の相川さんは、そんなツールの研究、開発を行っています。

本当に欲しい商品選びにおいて大切なことは、「何を重視しているか」「何を大切にしているか」というあなたの価値観を知ることです。この研究ではそのような価値観を「視点」と呼んでいます。

この視点という言葉への着想で問題が解決したように思えますが、実はそうではありません。この研究の本当の難しさは、ここから始まるのです。
一体、どういうことなのかというと、つまり「視点」という言葉を具体化しようとすると、途端にその実体がつかめなくなるという困難が生じるのです。
皆さんも考えてみてください。「視点」の実体に触れたことはありますか?見たことありますか?おそらくないでしょう。
このような、皆さんがわかってはいるけれども、実体を捉えることのできない「視点」を、抽象的な数学と多くのユーザに参加してもらう主観評価実験によって明らかにしてゆこうというのが、本研究の目的です。

私たちの日常生活は、潜在意識によって影響を受けています。
例えば、ブランドイメージ、その時の感情、周りの意見、過去の購買経験、広告などです。
さらにこの視点は、色々な商品を見る、探す、選ぶという体験によって、常に変化したり、強化されたりします。「気づいたら明るい色ばかり選んでいた」、「やはり機能が大事」、「値段はこのくらい」といった選択の傾向や選び方の変化です。
「本当は」自分が何を重視し、大切にしているのかという視点を理解することは、視点の見直しや変更、新しい視点の発見に繋がります。

相川さんのシステムは、膨大な商品や情報の中から、比較・検討を繰り返すことで欲しいものを見つけていくという過程に着目しています。その過程を可視化し、客観的に捉えることで、「あなたが本当に欲しいもの」に気づかせてくれるのです。
「あなたが欲しい商品はこれだろう」と当ててくる、これまでの当てものゲームのような仕組みとは異なるアプローチが、潜在的な好みを理解するための重要な切り口になると考えます。

このシステムを使えば、誰かと一緒に買い物をする時には、相手の視点が一目でわかります。お互いの価値観や意図を共有することで、買い物がより意味深く、充実したものになるでしょう。
AIを活用した買い物においても、より具体的なニーズを伝えることで、応答をより的確に、役立つものにすることができます。より関連性の高い回答が得られるでしょう。

このように、私たちの生活を助けてくれる身近なツールを一緒に作りませんか?

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